アメリカの高校に交換留学していた現役大学生の “いろ” です!
今回はちょっと重めの話題。
私がアメリカの高校で体験した衝撃プログラム「Every 15 Minutes」をシェアしようと思います。
Every 15 Minutes とは?
DUI(Driving Under the Influence of Alcohol and/or Drugs)という主に飲酒運転の危険性について高校生を教育するために設計された飲酒運転啓発プログラム。
かつて、アメリカでは 15 分ごとに 1 人が飲酒関連の事故で命を落としているという古い統計に基づいているそうです
学校内で実際の事故現場を再現し、リアルな体験を通してその恐ろしさを伝えるイベント
本物の警察、消防、ヘリ、葬儀社も協力の大規模プログラムです
アメリカでは一般的に16歳(州ごとに詳しいルールやプロセスは異なる)から免許を取得でき、多くの高校生が車通学をすることで学校の駐車場も Senior(最終学年である高校4年生)や Junior(高校3年生)の車でいっぱいになります
そのような日本とは異なる背景があり、アメリカの高校や学区の一部ではこのような取り組みが行われています(いろの学校では Senior と Junior に向けて実施)
プログラムの流れ
プログラム当日、学校が「事故現場」に変わる
学校の駐車場を舞台に事故の再現が行われます
大破した車、事故の衝撃で車から飛び出た大量の酒瓶。
血まみれで意識のない同乗者たち、お酒に酔った運転手。
生徒たちは演技(フィクション)とはいえ、酷く、リアルな事故現場を目の当たりにします
展開が進むごとに、本物の警察、救急車、ヘリもやってきて、実際に事故が起きたときのように、救急隊による救命活動、警察による捜査も行われます
運転手は飲酒運転の罪で警察に手錠をかけられ、同乗者のうち1人がその場で救命不可として扱われ、葬儀社(検視官事務所)に引き取られ、1人は病院に運ばれるも親の前で亡くなってしまうのです
生徒は体育館に集められ、死神の姿と共に事故で亡くなった生徒たちの葬儀が執り行われます
棺の中に横たわる生徒の姿、スクリーンに映し出される亡くなった生徒たちの追悼ビデオ
「これが現実になってほしくない。なってはいけない。」
そう感じさせるストーリーです。
飲酒運転の危険性を伝えるという目的は同じでも学校や学区によって少し内容が異なるようです
いくつか YouTube のリンクを貼っておくので、興味のある方は見てみてください↓
この体験が教えてくれたこと
日本ではここまでリアルな教育プログラムは珍しいかもしれない
しかし、アメリカでは「リアルに体験することが一番の学び」という考え方が根付いているのだと感じることができました
ただ動画や過去のニュースを見るだけでは自分に関係ない遠い話として終わってしまう。
高校生でも運転できる、ときにはせざるを得ない社会であるアメリカ
だからこそ、生徒自身が当事者となって事故の現実を体験し、「自分ごと」として深く考えさせる仕組みになっているのだと
何よりも、このプログラムの最大のポイントは、親も参加ということ。
全て演技とはいえ、親が目の前で泣いて悲しんでいる姿を見せられます
もし本当に事故によって子供を亡くしたら親はどう思うのか?もし自分の子供が運転手として逮捕されたら親はどう受け止めるのか?
非常に考えさせられる内容です
留学中、必ずしも Every 15 Minutes を体験できるとは限りません。
体験できたら、それは貴重な経験になります
体験しなくても、この記事を読んで、留学中の行動も含めて考えるきっかけにしてほしいです
余談 〜プログラムの裏話〜
このプログラムに演者として参加する人たちは数日前(?)からホテルに集められ、家族、友達にも口外しないように指示されるそうです
もちろん、私も当日まで誰が参加するかすら知りませんでした
なかなか本格的。
だからこそ、よりリアルさが増し、私たちクラスメイトも、「目の前で友達を失った人」や「友達を逮捕された当事者」 として、このプログラムを体験することになるのです
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